特定非営利活動法人 オペラ彩

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Eine deutsche Oper “Der Trompeter von Säckingen”
鷗外は「ゼッキンゲンのトランペット吹き」を観たのだろうか…

 ゼッキンゲンのトランペット吹きヴェルナーはシェーナウ男爵令嬢マリアと恋仲になるが、当時、平民と貴族との結婚は許されなかった。このオペラでは、二人の出会いから紆余曲折を経て、幸せな結婚をするまでの経緯が、「ヴェルナーの別離の歌」などの美しい音楽とともに牧歌的に描かれている。“勇気ある恋物語”は幸せな夫婦の象徴として語り継がれ、スイスとの国境の町、ドイツのバート・ゼッキンゲン市のライン河畔に残る「相思相愛の身分違いの愛」と刻まれたヴェルナーとマリアの墓石には今も多くの人々が訪れる。


 オペラ「ゼッキンゲンのトランペット吹き」は森鷗外がライプツィヒに留学した1884年に同市立劇場で初演され、一時はワーグナーをしのぐほどの人気を誇ったヒット作品でした。鷗外はオペラの原作となった19世紀ドイツの国民的人気作家シェッフェルの長編詩を持ち帰り、訳詩集「於母影」に「笛の音」と題して登場させています。オペラ「オルフエウス」を翻訳する15年前のことでした。鷗外が「ゼッキンゲンのトランペット吹き」を観たかどうか、それを裏付けるはっきりとした資料は残されていません。作品が初演された1884年は、鴎外がドイツに、黒田清輝がフランスに留学したほか、志高き若者たちが勉学意欲に燃えてヨーロッパに渡った年にあたります。
 「2006年に、作品が音楽史の陰に隠れた存在となっているのを惜しんだ瀧井敬子先生 (音楽学)が中心となって、オペラの舞台となったバート・ゼッキンゲン市と姉妹都市を結ぶ山形県長井市で日本初演を果されています。散逸したオーケストラ・スコアおよびパート譜の収集、復元に大変苦労されての偉業でした。

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和光市民文化センター サンアゼリア 〒351−0192 埼玉県和光市広沢1-5 Tel 048-468-7771

[交通のご案内和光市民文化センター サンアゼリア サイトより]

オペラ彩「ゼッキンゲンのトランペット吹き」

指 揮 佐藤正浩
演 出 直井研二
プロデューサー 和田タカ子
監 修 瀧井敬子
  • 美術大沢佐智子
  • 照明坂本義美 龍前照明研究所
  • 舞台監督池尾秀隆(有)加藤事務所
  • 衣裳藤井百合子(株)東京衣裳
  • 振付藤井利子
  • 大道具(有)イトウ舞台工房
  • 小道具(有)加藤事務所
  • メイク田中尚美(イマージュ)
  • 音響齊藤順子
  • 字幕瀧井敬子
キャスト22日(土)23日(日)
ヴェルナー 羽山晃生 桝 貴志
コンラディーン 三塚 至 原田勇雅
シェーナウ男爵 佐藤泰弘 志村文彦
マリア 及川睦子 羽山弘子
ヴィルデンシュタイン男爵 矢田部一弘 伊東 剛
伯爵夫人 森永朝子 河野めぐみ
ダーミアン 吉田伸昭 持木 悠
執事 吉見佳晃 吉見佳晃
大学総長 伊東 剛 矢田部一弘
トランペット・ソロ 大隅雅人 大隅雅人
  • 合唱オペラ彩合唱団
  • バレエ東京創作舞踊団
  • 管弦楽Orchestre“Les Champs-Lyrics”
  • 合唱指揮・副指揮辻 博之
  • 副指揮鈴木恵里奈
  • 演出助手岸本伸子
  • コレペティトール平塚洋子 髙野眞由美 今野菊子 星 和代
  • 制作アドバイザー池田 卓夫
  • インスペクター南 幸子
  • 主催・制作特定非営利活動法人オペラ彩
  • 共催(財)和光市文化振興公社
  • 助成芸術文化振興基金 財団法人 朝日新聞文化財団 公益財団法人 花王芸術・科学財団
    公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団 公益財団法人 三菱UFJ信託芸術文化財団
  • 認定(社)企業メセナ協議会
  • 協力森鷗外記念会 鎌倉漱石の会 長井市 長井バートゼッキンゲンクラブ
    日本パウル・クレー協会
  • 後援 ドイツ連邦共和国大使館 在日ドイツ商工会議所 ドイツ観光局 (公財)日独協会
    ハイデルベルク市 バート・ゼッキンゲン市 埼玉県 埼玉県教育委員会 和光市 朝霞市
    志木市 新座市 和光市教育委員会 朝霞市教育委員会 志木市教育委員会 新座市教育委員会
    和光市商工会 朝霞市商工会 志木市商工会 新座市商工会 (社)全埼玉私立幼稚園連合会
    (社)朝霞地区医師会 (社)朝霞青年会議所 和光ロータリークラブ 朝霞ロータリークラブ
    志木ロータリークラブ 新座ロータリークラブ 和光ライオンズクラブ 朝霞ライオンズクラブ
    埼玉県合唱連盟

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