特定非営利活動法人 オペラ彩

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過去の定期公演PAST OPERA


La Traviata 作品について

 高度成長期のパリ。フランス皇帝にナポレオン三世が即位した 1852年、自作の小説を戯曲化したデュマ・フィスの「椿姫」が大当たりをとる。触発されたヴェルディは短期間に作品を書きあげ、題名を「ラ・トラヴィアータ」(道を踏み外した女)に代えて、翌1853年、フィレンツェでオペラの初演を果たす。
 女性の仕事が確立しておらず、貧しい家に生まれた女(ひと)は生きるために劣悪な条件のお針子になるか娼婦になる等しかなかった時代、パリに多数のドゥミ・モンデーヌと呼ばれる高級娼婦が出現する。
 高級住宅地に住み、教養豊かで才気にあふれ、最新のモードに身を包んだ王侯貴族に負けないライフスタイルを誇示する彼女たちは、巨額の富を男どもに貢がせ、裏社交界を席巻した。経済感覚に目覚めたブルジョアの台頭によってやがてドゥミ・モンデーヌは終焉の時を迎える。一度裏社会に身を沈めた女性達に表社会で生きる道はなかった。
 時代が生んだ徒花のように、貴族社会からブルジョワ社会への移行期に現れ、23歳でこの世を去ったヴィオレッタのモデル、アルフォンシーヌ・プレシが眠るパリ・モンマルトルの墓地には今も墓参の人が絶えないという。
 オペラ「椿姫」を称して、「楽譜にヴェルディの涙の跡が見えるようだ」と語った巨匠、ズービン・ メータの言葉が胸を打ちます。
 音楽のメッカ、イタリア・ボローニャからオペラ彩初の女性指揮者、名実ともに第一線で活躍するニコレッタ・コンティを招き、当会公演24作目の直井研二の演出、主役のヴィオレッタは日本を代表するプリマドンナ、出口正子と佐藤美枝子の初競演とう魅力満載の公演です。どうぞご期待下さい。

プロデューサー 和田タカ子

ニコレッタ・コンティ 指揮者

 イタリア・ボローニャ出身。ミラノ国立音楽院、ボローニャ国立音楽院、ボローニャ大学大学院修了。フランコ・フェラーリ、レオナード・バーンスタイン、小澤征爾等の各氏に師事。 パヴァロッティ、レナート・ブルゾン、レオ・ヌッチ、ライナ・カバイヴァンスカ、ダニエラ・デッ シー他著名な歌手と共演。オーチャードホール公演、フィオレンツァ・コッソットとのオペラ「イ ル・トロヴァトーレ」で来日し、大成功を収める。
 優れた音楽家に贈られるミレルバ賞イタリア人初受賞者。2006年、イタリア政府より共和国騎士団勲章を受勲。ボローニャ国立音学院教授。


オペラ「La Traviata」

指 揮 ニコレッタ・コンティ
演 出 直井 研二
プロデューサー 和田タカ子
キャスト 22日(土) 23日(日・祝)
ヴィオレッタ・ヴァレリー 佐 藤 美枝子 出 口 正 子
アルフレード・ジェルモン 金 山 京 介 秋 谷 直 之
ジョルジョ・ジェルモン 村 田 孝 高 谷   友 博
フローラ 森 永 朝 子 河 野 めぐみ
アンニーナ 永 安 淑 美 巖 淵 真 理
ガストン 布 施 雅 也 石 塚 幹 信
ドゥフォール男爵 池 内   響 パク・ドンイル
ドビニー侯爵 佐 藤 泰 弘 畠 山   茂
グランヴィル医師 矢田部 一 弘 森 田   学
ジュゼッペ 石 川 隆 彦 持 木   悠
  • バレエ東京創作舞踊団 江積 志織 海保 文江 桜井 陽 藤井 彩加 半澤 昇 バレエ団ピッコロ 小原 孝司
  • 合唱オペラ彩合唱団 東邦音楽大学合唱団有志
  • 管弦楽アンサンブル彩 コンサートマスター 平澤 仁
  • 美術大沢 佐智子
  • 照明坂本 義美(龍前照明)
  • 振付藤井 利子
  • 舞台監督佐藤 卓三(加藤事務所)
  • 衣裳藤井百合子(東京衣裳株式会社)
  • 大道具(有)イトウ舞台工房
  • 小道具加藤事務所
  • ヘアーメイク丸善かつら
  • 音響齊藤 順子
  • 字幕㈱アルゴン社
  • 合唱指揮・副指揮苫米地英一
  • 演出助手舘 亜里沙
  • コレペティトール柳橋 幸子 今野 菊子 髙野眞由美 新保あかり
  • インスペクター南 幸子
  • 主催特定非営利活動法人オペラ彩 和光市 公益財団法人和光市文化振興公社
  • 助成公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団
    平成26年度 文化庁 地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
  • 認定公益社団法人企業メセナ協議会
  • 後援 イタリア大使館 イタリア政府観光局(ENIT) イタリア文化会館 埼玉県 埼玉県教育委員会
    朝霞市 志木市 新座市 和光市教育委員会 朝霞市教育委員会 志木市教育委員会
    新座市教育委員会 和光市商工会 朝霞市商工会 志木市商工会 新座市商工会
    (公社)全埼玉私立幼稚園連合会 (社)朝霞地区医師会 和光ロータリークラブ
    朝霞ロータリークラブ 志木ロータリークラブ 新座ロータリークラブ 和光ライオンズクラブ
    朝霞ライオンズクラブ (公財)日伊協会 NPO日本ヴェルディ協会 埼玉県合唱連盟
  • 協力(有)加藤事務所 鎌倉漱石の会
  • 楽譜協力トヨタミュージックライブラリー

オペラ彩のあゆみ

 1984年オペラ彩の前身である朝霞オペラ振興会を設立、爾来31年間に亘って自主制作によるオペラを連続上演して今日に至る。2003年20回定期公演を記念してオペラ彩に名称変更する。2007年法人格を取得して、特定非営利活動法人オペラ彩に移行した。
 二度に亘るモーツアルト4大オペラの連続公演(1995~03年)、プッチーニシリーズ(2004~07年)ヴェルディシリーズ(2008~10年)が高い評価を得る。
 日独交流150周年記念参加事業第27回定期公演オペラ「ゼッキンゲンのトランペット吹き」(2011年)、第28回定期公演「アドリアーナ・ルクヴルール」(2012年1月)、第29回定期公演「マリア・ストゥアルダ」(2012年12月)、第30回定期公演「マクベス」(2013年9月)とグランドオペラのヒット作が続く。
 好評を博したオペラ「ゼッキンゲンのトランペット吹き」(首都圏初演)が契機となって、山形県長井市、ドイツ/バート・ゼッキンゲン市と交流が始まる。2011年7月、和田タカ子率いるSAI-Chorus Japanが渡独。 オペラの舞台となったトランペッター城で日本の歌を披露し、絶賛された。
 2005・06年度、和光市における「文化芸術による創造のまち」文化庁支援事業を担当するなど、地域との連携を図りながら独自のオペラ活動を行なっている。
 オペラ「泣いた赤鬼」の移動公演は60回を数え、子供達から感動のメッセージが数多く寄せられている。
 2008年7月から月に一度開催している、オペラ勧進「和田タカ子…歌と芸術よもやま話」は75回を数え、オペラ支援の輪が広がっている。

受賞歴

第23回定期公演オペラ「トゥーランドット」第5回佐川吉男音楽賞奨励賞受賞(2007年)
第24回定期公演オペラ「ナブッコ」第5回三菱UFJ信託音楽賞奨励賞受賞(2008年)
第29回定期公演オペラ「マリア・ストゥアルダ」第21回三菱UFJ信託音楽賞受賞(2013年)

過去の定期公演